「悪質な別れさせ屋」を避ける方法をご紹介!
別れさせ屋の利用を検討しているけれど、悪質な別れさせ屋にあたってしまったらどうしようと、不安を感じている方もいるのではないでしょうか。
本記事では、悪質な別れさせ屋は多いのか、また悪質な別れさせ屋を避けながら契約するまでの手順などについて解説しています。
また実際の契約の際に役立つ、重要事項説明書や契約書のチェックポイントを知りたい方も必見の内容です。
悪質な別れさせ屋は多いの?
良質なサービスを提供する別れさせ屋も多いですが、インターネット掲示板の2chや5chなどでは、悪質な別れさせ屋の評判を目にする機会も少なくありません。
別れさせ屋の業務では、ターゲットの尾行や張り込み等を行い、その情報を依頼者に報告します。現在、法律に従ってこれらの業務を行うためには、事前に都道府県の公安委員会から探偵業届出証明書の交付を受けなければなりません。これまでの経験や知識を活かせる探偵会社が、兼任や商売替えをし、別れさせ屋の仕事を始めるケースが多いです。
ただし、近年は別れさせ屋の数が増加傾向にあります。理由は、別れさせ屋を始めるためには、特別な資格がいらないからです。例えば、素人であっても探偵業の届出をし、ホームページやレンタルオフィス等を用意すれば、すぐに別れさせ屋の仕事を始められます。
そのため、別れさせ屋の中には、工作できなかったという言い訳をして着手金だけもらったり、探偵業の届出をしていなかったりする悪徳業者も存在します。つまり、別れさせ屋を利用する際には、悪徳な別れさせ屋かどうかを自身の目でしっかりと見抜かねばなりません。
悪質な別れさせ屋を避けるには?契約までの手順を解説!
ここでは、悪質な別れさせ屋を避けながら、別れさせ屋と契約するまでの手順を解説します。
ただし、あくまで参考情報となりますので、ご自身の判断で実行・決断してください。
手順1:無料問い合わせ・無料相談をする
まずは、複数の別れさせ屋のホームページ等を閲覧し、その中で無料の問い合わせや相談に対応している業者を選びます。多くの場合、匿名での問い合わせや相談が可能です。
続いて自身が気にいった業者を5社以上選び、無料の問い合わせや相談にて以下などを行います。
- 依頼内容の相談
- 疑問点や不安点の質問
その後、各社の対応を見てから直接会う業者を3社以上選びましょう。
手順2:直接訪問して話しを聞く
続いて選んだ別れさせ屋をすべて訪問し、以下などをチェックしつつ、担当者から直接話しを聞きましょう。
- 工作提案に具体性があるか
- カフェやレンタルオフィスではなく、きちんとした事務所で対応されるか
また担当者の「簡単にできます」と言う言葉などを信用せずに、担当者自身を信用できるかどうか判断することが重用です。不審な点が見つかった業者については、次の手順の候補から除外しましょう。
手順3:複数社へ見積もりを依頼する
信頼できる別れさせ屋だと自身が判断した3社以上の業者へ、見積もりを依頼します。ただし3社以上見つかっていない場合は比較ができないため、3社以上見つかった段階で見積もり依頼を開始しましょう。
ところで、一般的な別れさせ屋は無理な勧誘を行いません。さらに、料金も分かりやすく、明確に設定している場合がほとんどです。そのため、見積もり依頼後に以下の様な対応が見られた場合は、悪質業者の可能性が高いため、利用を避けた方が無難でしょう。
- 「今契約をすれば値引きをする」と言う担当者からの勧誘がある、もしくは見積書に同内容の記載がある
- 見積書の中にほかの業者と比べて不明瞭な料金項目があり、説明されても納得ができない
- 調査期間
- 調査や工作の内容
- 報告方法
- 契約者が追うべき責任
- 業者側が負うべき責任
全社の見積もりが出揃ったら、見積もり内容を比較検討して契約する業者を1社決めます。
手順4:重要事項説明書の作成と提示を依頼する
契約を予定している業者へ、重要事項説明書の作成と提示を依頼します。重要事項説明書と契約書は別物で、一体になっている場合は法律違反となるので注意が必要です。また重要事項説明書の確認点については、次項で詳しく解説しています。
手順5:契約する
手順4で問題がなかった場合には契約手続きに移り、契約書に以下などの記載があるかどうかを確認しましょう。
- 契約時と実際の金額の相違が発生した場合について
- 追加費用が発生する場合について
- 調査期間
- 調査や工作の内容
- 報告方法
- 契約者が追うべき責任
- 業者側が負うべき責任
また、重要事項説明書と契約書に相違点がないかどうかも確認します。本記事の内容は参考情報となりますので、ご自身で契約するかどうかを判断し、自己責任で契約してください。
重要事項説明書や契約書のチェックポイント!
続いて、重要事項説明書や契約書のチェックポイントを解説します。
業者と自身の氏名・住所
別れさせ屋とご自身の両方の氏名や住所の記載があるかどうかを確認します。双方の氏名等が記載されていないと、契約相手が不明となるため、契約そのものが成立しません。
公安委員会への届出番号
別れさせ屋の公安委員会への届出番号の記載があるかどうか確認します。届出番号の記載が無い場合は、悪質業者の可能性が高いので、契約を避けるのがおすすめです。
調査・工作の対象者や目的
別れさせ屋が行う調査や工作の対象者、また調査や工作の目的が明確になっているかどうかを確認しましょう。
明確になっていない場合は、誰に何の目的で調査や工作を行うのか不明確なまま契約することになります。
調査等で得た個人情報などの取り扱い
探偵業届出証明書の交付を受けている別れさせ屋には、業務上で知り得た秘密や個人情報を他に漏らさない守秘義務があります。そのため、以下などについて、業者がどの様に取り扱うのかについて確認しましょう。
- 依頼者や対象者の氏名や住所など
- 調査や工作の過程で知り得た事実や内容について
- その他秘密の事項
上記について記載されていない場合は、追記を依頼するか、他の業者への依頼を検討するのがおすすめです。
調査と工作の範囲・期間・報告方法
調査や工作の範囲について、以下などのように明確な記載があるかどうかを確認します。
- 自宅から勤務先までの経路
- 調査や工作の期間
- 工作員の1日あたりの稼働時間
- 必要となる最大の工作員数
- 調査や工作の期間
加えて、写真を始め、実際に調査した事実が分かる報告方法かどうかも確認します。
費用の詳細
以下などの費用詳細に関する記載の有無についても確認します。
- 人件費
- 機材費
- 交通費
- 事務手数料
- 事務費
- 定額制か、もしくは加算制かどうか
- 報告書作成費用
- 追加で調査や工作をする場合の費用
- 調査や工作において、1日の稼働時間を延長した場合の費用
- 成功報酬の有無
その他にも、別途費用が発生するケースについても確認しておきましょう。
その他重要事項の扱いや条件
以下のような、その他重要事項の扱いや条件についての記載があるかどうかも確認します。
- 不可抗力や関係法規により、契約が続行できなくなった場合の扱い
- 契約解除の扱い
- クーリングオフの適用条件
契約解除やクーリングオフの説明をしない別れさせ屋は、悪徳業者の可能性が高いので利用を避けましょう。
まとめ
良質なサービスを提供する別れさせ屋もありますが、探偵業の届出をしていなかったり、着手金だけもらったりする悪質な別れさせ屋も存在します。悪質な別れさせ屋を見抜くためにも、気になる複数の業者を直接訪問したり、相見積もりを取ったりして他社と比較する機会を持つのがおすすめです。
また実際に契約する際には、重要事項説明書や契約書などの様々な点をチェックし、自己責任で契約してください。